Messages（メッセージ）

メッセージはアクションが起こったことを伝える機能を持つロジックです。メッセージがオブジェクトに受信されると、ビヘイビアやコンポーネントがそれに合わせた結果を反映させます。

ロジック を「アクションから結果を導くプロセスのまとまり」と考えるなら、トリガーは一連のロジック のきっかけとなるアクションの引き金となるもの、タグはアクションに関係するオブジェクトを識別するもの、メッセージはアクションと結果を結びつけるものということになります。これらすべてはライトを点灯させる役割を持つスイッチからライトまで流れる電流のような役割を果たしています。

メッセージを使用する

メッセージのシステムは一度マスターしてしまえば簡単に使いこなすことができ、ゲームに深みをもたらすことができます。

ビヘイビアやコンポーネントによってはいくつかのメッセージ を一度に送信することができるものもあります。（*ブロードキャスターと呼ばれます。）

そしてビヘイビアやコンポーネントによってはいくつかのメッセージ を一度に受信することができるものもあります。（*リスナーと呼ばれます。）

デフォルトのメッセージ

ビヘイビアやコンポーネントによっては特定の既定のメッセージを使用するものもあり、既定のメッセージをゲームの設定に合わせて編集することもできます。

上記の例として“Interact”（インタラクト）のメッセージが挙げられます。これはオブジェクトとやり取りをする時に「E」キーを押すとアバターから送信されるデフォルトのメッセージです。

プレイヤーが「E」キーを押したときにメッセージが送られ、ビヘイビアとコンポーネントによってそのメッセージが受信されるというデフォルトの設定がされています。

Button のビヘイビア 、Door のビヘイビア、Speaker のコンポーネントではInteract のメッセージを聞くようにMessage Required のパラメーターのプリセットに設定されています。

例えばDoor のビヘイビアを使って体験内にインタラクティブなドアの機能を設定することができます。「E」キーを押すとアバターは関連するオブジェクトのアクションをトリガーし、Interact のメッセージを送信し、Door のビヘイビア のパラメーターがMessage Required として受信し、ドアが開くというアニメーションへと繋げることができます。

デフォルト設定のメッセージを使用せずにカスタマイズしたメッセージを使用することもできます。

カスタムメッセージを作成する

メッセージの作成には2つのオプションがあります。どちらの設定・変更にもビヘイビア及びコンポーネントのメッセージのパラメーターを使用します。新しいメッセージを追加したい場合はADD + をクリックするか、既にメッセージが設定されていて上書きをしたい場合は現在のメッセージをクリックします。

どちらの場合も使用可能な既存のメッセージ がドロップダウンメニューに表示されますが、それらをクリックする代わりに空欄にメッセージを入力することもできます。入力すると「ADD 入力したメッセージ」と緑色の文字で表示されるのでこの入力したテキストをクリックするとそのメッセージが設定されます。

既存のメッセージを使用する

既存のメッセージを使用する場合、関連するコンポーネントもしくはビヘイビアを表示し、Message Required の入力欄に使用したいメッセージ を入力すると関連する既存のメッセージの候補が表示されます。その中から使用したいメッセージ を選択して設定します。

メッセージを削除する

メッセージの削除には2種類の方法があり、一つはオブジェクトからの削除、そしてもう一つはGame Maker 全体からの削除です。

ビヘイビアやコンポーネントからメッセージを削除したい場合はメッセージの右側の「X」をクリックして削除します。これで選択したオブジェクトからメッセージが削除されます。

以前に使用したメッセージのリストから特定のメッセージ を削除したい場合、メッセージが体験で使用されていない場合は自動的に削除されます。

つまりリストから手動で削除することはできないけれども体験で使用されていなければ自動的に削除されます。コンポーネントやビヘイビアのパラメーターで送信済み、または受信済みメッセージとして表示されなければ、そのメッセージはリストにも表示されません。

Game Maker のビヘイビアやコンポーネントでメッセージを使って体験をよりユニークなものに仕上げてみましょう。