Game Maker 0.8
Game Maker 0.8 に関する重要なアップデート
Game Maker 0.8 に関する重要なアップデート
Game Maker 0.8 における新機能やアップデートをご紹介します。
今回のアップデートではオプティマイゼーション(最適化)、マルチプレイヤーアップグレード、新たなビヘイビアやコンポーネント、アバターのコントロール、ユーザーインターフェースの変更に加えてDrafts Gallery のフィルタなどの新機能が追加されました。
アップグレートされたマルチプレイヤー機能、ダイナミックなライト機能、改善されたロジックツール、環境のコントロール機能などの新しい機能を使って体験を魅力的なものに仕上げていきましょう。
すべての体験が新しいバージョンへと移行されるアップデートがリリースされるまでの間、短期間ではありますがGame Maker 0.7 とGame Maker 0.8は並行してご利用いただけます。
本アップデートによる影響を最小限にとどめるため、従来のビヘイビアとコンポーネントはお使いいただける状態で新機能も追加しております。従来の機能は今後のアップデートがリリースされると削除される予定になっています。
0.8では主要なアップグレードが行われ、新機能が追加されています。
🤸♀️ 動作やCollisions(コリジョン)の同期に関わるアップデート 🚗
🔥 NEW!ライトと視覚効果の新機能 💡
⏰ NEW! 時間を使ったロジックの新しいビヘイビア⏳
🤔 NEW!ロジックツール 🧩
🏊♀️ NEW!アバターの新しい動き 🏃♂️
📺 NEW! ビデオ・オーディオのストリーミング新機能 🔊(制限あり)
保存されている0.7のファイルを0.8を使って開く際、ポートされているビヘイビアは同じ設定のまま自動的に新しいバージョンにアップグレードされます。本アップグレードの影響を最小限にとどめるために従来のバージョンにできるだけ近い状態で設定が行われます。
重要! – 必ずお読みください。
既存の0.7と体験を読み込み、新しい0.8のビヘイビアやコンポーネントを適用して体験を保存する場合、その体験は0.7では開くことができなくなりますのでご注意下さい。
それぞれのコンポーネントやビヘイビアが本来デザインされた目的と異なる使用方法や代替の機能として使用される場合、本来の機能としては機能せず、新バージョンではその機能を維持することはできなくなります。
ポートされた以前のバージョンのビヘイビアやコンポーネントにはサポートやバグ修正は適用されません。サポートは新バージョンとまだ0.8にポートされていない従来のビヘイビアにのみ適用されます。
2023年6月30日以前に体験をリリース予定の方は絶対に体験を0.7から0.8へアップデートしないでください。
ライブイベントは0.7で数カ月間使用できますが、0.8にアップデートするとエクスペリエンスは正しく表示されません。
現在作業中のものに関して内容が変更になったり、なくなってしまう心配がある場合、0.7のエクスペリエンスを0.8で開くことは絶対にやめてください。
問題を起こさないために以下に注意してください。
0.8で現在の(既存の)体験を保存することはやめてください。
お使いのPC に0.7と0.8の両方をインストールするのはやめてください。
作業中の内容を保存するために必要なステップを踏み、リスクを理解した上で体験の作成やテストを行ってください。また今後のアップデートで多くのビヘイビアやコンポーネントがポートされるに従い、機能やワークフローに変更が生じる可能性があることにご留意ください。
本アップデートでは新機能や改善点を多く盛り込んだものになっています。その中でも重要な機能をご紹介します。
今回の0.8へのアップデートにおける最大の改善点であるマルチプレイヤーの機能に関してご紹介します。
マルチプレイヤー機能を使うとオブジェクトの位置や状態、環境をコントロールしたり変更できる、より高度なビヘイビアとコンポーネントとの同期が可能になります。
例えばBasic Platform は以前はシングルプレイヤーでのみ使用可能でしたがマルチプレイヤーにポートされたことによりBasic Platform に紐づけされているものの動きやコリジョンがすべてのプレイヤー間で同期されるようになりました。
これらの同期に関わる変更により体験の様々なエリアにアクセスすることが可能になりました。
すべてのビヘイビアとコンポーネントがマルチプレイヤーの機能と互換性があるわけではありません。0.8のアップデートではClient Only [SP] と Synchronized [MP] にわけられるようになりました。
シングルプレイヤー[SP]のビヘイビアとコンポーネントは「ローカル」でのやり取りとなります。つまりメッセージの送受信は「ローカル」のビヘイビアやコンポーネントを使用してのみ行うことができます。
この場合、体験内における変更はマルチプレイヤーの体験内であっても個人のプレイヤーにのみ反映されることになります。
マルチプレイヤー[MP]のビヘイビアとコンポーネントは「グローバル」に適用されます。つまりプレイヤーとの間で交換されたメッセージはすべてのプレイヤーに適用されることになります。
この場合、すべてのプレイヤーが設定の変更を見ることができるます。
SPとMPを分けたことによってビヘイビアやコンポーネントを適用する際に選択肢がおよそ倍に増えたことになります。
下記のチャートではどのビヘイビアやコンポーネントが変更になったか、またその使用可能環境をご紹介しています。
本アップデートは移行措置的なもののためすべてのビヘイビアやコンポーネント、ツールが完全に同期されてGame Maker にポートされるわけではありませんのでご注意ください。
マルチプレイヤーの環境にはまだバトルの内蔵機能はついておらず、マルチプレイヤーに互換性のあるHealth のコンポーネントはありません。そのため、Citizen、Farmer、Melle Enemyといったダメージやバトルに関わる従来のビヘイビアはポートされていません。
上記のリストにあるグレーで色付けされている従来のビヘイビアやコンポーネントはMPの体験とは互換性がないと表示(MP COMPATIBLEのタブにNOと表示)されています。
0.8のアップグレードでは体験の見た目や雰囲気をカスタマイズできる新機能が追加されました。
映画や写真では照明や特殊効果がシーンの印象を大きな変化をもたらします。Game Makerでも様々なシーンに合った新しいツールを使ってみましょう。
Weather Switcher のビヘイビアは明るい色や濃さを調整することで雰囲気をカスタマイズすることができます。
昼と夜の設定や太陽と月のサイズも変更することができます。
Light のビヘイビアを使って体験の特定のエリアに色や明るさや暗さの演出をすることが可能になりました。
この機能ではすべての方向に照明を当てるPoint Light(ポイントライト)や光をターゲットに向けることのできるSpot Light(スポットライト)を設定することができます。またどちらも光のIntensity(強さ)やRange(範囲)、Falloff(光のグラデーション)を調節することができます。
Post Processing Effects のビヘイビアを使ってユニークな体験を作り上げることができます。
既定のオプションからプレイヤーが見えるイメージを変化させる効果を選択することができます。自分で作成したものをCustom(カスタム)として選択することもできます。
それぞれの効果は体験の見た目や雰囲気を180度変えることができ、Custom のフィルタを追加することも可能です。
VFX(視覚効果)のビヘイビアを使ってシーンに雪、霧、雷などの様々な効果を使うことができるようになりました。
Global Scale、Colour、Brightness、Particle Velocity、Area ScaleといったVFX Attributes(VFX 属性) を使ってそれぞれのVFXに合わせて効果を調節・設定することができます。
0.8ではアバターの新しい動作が追加され、体験により多くのバラエティを持った動きをもたらすことができるようになりました。
Swimming(泳ぐ)、Crouching(かがむ)、Crawling(ほふく前進)、Sliding(スライディング)などの動きを体験で使うことができます。
液状のブロックが設定してある場所で泳ぐことができます。
この新しい動作は0.8以前の既存の体験ではデフォルトで使用することはできませんが、0.8で作成された新しい体験ではデフォルトで使用可能になっています。
「C」キーを連打して(「C」キーを長押しするとCRAWLING(ほふく前進)になってしまいます)かがんだ動作をすることが可能になりました。これによって隠れながら動くことができます。
アバターの背が低くなることで天井の低い場所や今まで入ることのできなかった場所に入っていって探検することが可能になります。
「C」キーを長押しして地面を這って進む(ほふく前進)ことができます。
決して早い動きではないものの、この動作によって狭い入口の場所にも入ることができるようになりました。
ダッシュの後に「C」キーを連打することでアバターは走っている方向に向かってスライディングすることができます。
這って進むよりもスライディングをすることでより狭い場所に入り込むことが可能になりました。スライディング後はすぐに立ち上がる仕様になっています。
「Z」キーを連打することでアバターは持っている武器や盾の出し入れができます。
機能がアップデートされ、短時間のチャージでアバターは突進して進む方向にいるすべての敵にダメージを与えることが可能になりました。
0.8ではロジックを整理する方法やメッセージのシステムが改善されました。特定のロジックから時間に関わるトリガーやメッセージのやりとりまで、体験により大きな動きを加えることができる新機能をご紹介します。
シーンの中で数にカウントされないようにデザインされた機能で、デフォルト設定ではNo collisions(コリジョンなし)、Visibility(可視性)はなしになっています。
アセットの代わりにロジックアクターを使用することで不要なものをシーンから削除することができ、複雑なロジックを使用する際にパフォーマンスを向上させることできます。
この機能はMessage Broadcasters、Weather Switchers、Lights、VFX、Timed Events、Crowd Events など目視できるように設定する必要のないビヘイビアやコンポーネントを使用する際に非常に役に立ちます。
0.8ではカスタマイズ可能で時間設定のできるメッセージのトリガーが新機能として加わりました。
この新しいツールは環境サイクルの作成や時間でロジックをチェックしたり、ダイナミックなクエストの作成に使用できます。
Crowd Events のビヘイビアはマルチプレイヤーのイベントをスタートさせるのに使用することができます。設定された範囲内ですべてのプレイヤーが参加したり、一定のポイント数を集めてクリアする設定をすることができます。
プレイヤーが特定のアクションを行うことでポイントを貯めることができます。画面の上部にあるバーで進捗状況を確認することができます。
0.8の新機能、Message with Arguments と呼ばれる「特別」なメッセージでは体験内のアクターの状態を変更することが可能になりました。
Audio Pause、Audio Play、AudioStop、LightColour、PostProcessFade、and WeatherFade などのメッセージはビヘイビアやコンポーネントのMessage To Send のドロップダウンメニューから選択することが可能です。
Message with Arguments の内容は黄色の文字で表示されるため簡単に識別することができ、さらに一度クリックするとターゲットとなるアクターへ反映されるエフェクトをカスタマイズするためのオプションが表示される仕様になっています。
状態の変化させることにフォーカスした、Message Broadcaster のような機能をするビヘイビアです。
希望する動きによってアクターの可視性やコリジョンを変更することや設定をOn・Offで切り替えたりすることができます。設定後の変更はすべてのプレイヤー間で同期されます。
フィルタの機能がGame Maker のDrafts 画面に追加されました。シェアされた体験を簡単に検索することができます。
検索欄を使用して特定の体験を検索したりRating(評価)、Date(日付)、Game Maker のバージョンなどから絞り込み、ドロップダウンメニューから選択することも可能です。
インベントリが新たなデザインに生まれ変わりました。装備アイテムがマルチプレイヤーの体験内でもすべての他のプレイヤーに表示されるようにサポートされるようになりました。
アバターやインベントリ、その他のアイテムなどが従来のRPGのように同じ画面に表示されるようにインターフェイスがアップデートされました。
体験内で収集したアイテムは他の体験に持ち出すことはできませんのでご注意ください。
それぞれのメニュー画面とメインメニュー画面を行き来しやすいようにアップデートされました。
フレームを持ったアセットに追加することができ、すべてのプレイヤー間で同期します。そのため、すべてのプレイヤーがビデオを見たり、再生、一時停止、停止したりすることができます。
この機能を使用した動画は.mp4 もしくは .m3u8 のフォーマットで遠隔で管理されます。
このビヘイビアのファイルはThe Sandbox が管理し、現時点ではパートナーもしくはスタジオのみが対象(個別対応)になりますのでご注意ください。
マルチプレイヤーの体験内で音楽を再生することができます。すべてのプレイヤー間で同期するため、すべてのプレイヤーの音楽を聴いてもらったり、音楽の再生、一時停止、停止を行うことができます。
.mp3 もしくは .ogg のフォーマットがサポートされており、再生、一時停止、停止はメッセージでコントロールすることができます。
このビヘイビアのファイルはThe Sandbox が管理しており、現時点ではパートナーもしくはスタジオのみが対象(個別対応)になりますのでご注意ください。
0.8は移行ビルドのため既存のビルドに影響を及ぼす可能性があります。以下に記載されているを必ずお読みいただきますようお願い申し上げます。
新しいバージョンで既存のエクスペリエンスを開く際には必ずを読んでから行ってください。
- 動作、コリジョン、可視性などの状態の変化を伴うビヘイビアやコンポーネントをマルチプレイヤーの体験内ですべてのプレイヤーが同時に使用可能になりました。
- 本リストにはBasic Platform のビヘイビア、Door のビヘイビア、Bird のビヘイビア、Pickable のコンポーネント、Collectible のコンポーネント などのアップデートに関する情報が含まれています。
詳細はをご覧ください。
- 色、照明の明暗を調整できる機能が追加されました。
- 様々な視覚効果とその調節機能が追加されました。
- 夜から昼へ、冬から夏へといった時間や季節の変化を設定できる機能です。
- フィルタをカスタマイズすることができます。
- 時間でコントロールすることのできるメッセージの作成ができる機能です。
- マルチプレイヤーでのイベントで使用できる機能です。
- 体験内では数にカウントされないロジックアクターを設定することができます。
- メッセージをより有効活用することで様々な状況を作り上げることができます。
- コリジョンや可視性の状態を切り替えることができます。
- 液体のブロックの中を泳ぐことができます。
- かがんで動き回ることができます。
- 狭い場所を這う(ほふく前進)することができます。
- 地面をスライディングすることができます。on surfaces
- ソーシャル体験内でのアセットの装備が可能になりました。
詳細はをご覧ください。
詳しくは のビヘイビアのページをご覧ください。
詳細はビヘイビアのページをご覧ください。
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詳細は のビヘイビアのページをご覧ください。
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