ルールと制限
マルチプレーヤーの体験を制作時に必要なルールをご紹介します。
作成前に
Game Maker v0.6.9 にはソーシャルハブを作成する際にご理解いただきたい制限があります。
マルチプレイヤーの場合、シングルプレイヤーの体験とは異なる要件があります。The Sandbox までお問い合わせいただき、お客様の体験が正常に作動することを確認するために設定が「social」に変更され一般公開される前にレビュー及びテストさせていただきます。
レビューのために体験を再度確認していただき、デザインの段階で組み込んだ重要な機能やその使用方法、避けるべきポイント、なぜそのような制限があるのかを説明させていただきます。
The Sandbox はこれからも進化し続け、ロードマップのそれぞれのマイルストーンがアップデートやチャンスに繋がるように体験をアップグレードしていきます。
マルチプレイヤーのルール
クエスト、オブジェクト、ビヘイビア、コンポーネントを使用する際、シングルプレイヤーとマルチプレイヤーの体験の違いを理解することが非常に重要です。
シングルプレイヤーの体験では自身のアクションは他のプレイヤーに影響を与えることはなく、設定されたものがトリガーされたりするだけでそのアクションの結果は自分にだけ影響があります。
一方マルチプレイヤーの場合、異なるアイテムを異なるタイミングで多くのプレイヤーがやり取りする中で起きるアクションや動きは複数のインプットと結果を同時に考慮した上で計算され、デザインされる必要があります。
例えばプレイヤーのグループがプラットフォームを起動するボタンを押した場合、ゲームクライアント上でインプットと結果をプレイヤー間で同期させておかないと混乱を招いてしまいます。
プレイヤー間で同期できる内容に関しては現在制限を設けています。マルチプレイヤーの体験を作成する際には他のプレイヤーとは同期する必要のないツールもしくは現在は互換性のあるツールを使って作成することをお勧めします。
基本ガイドライン
様々な制限はありますが、それでもユーザーを惹きつける体験の完成を目標にして作成に取り組んでみましょう。
例えばNPC に話しかける時、使用しているアバターのみがそのNPC の返答を見ることができます。そのためこの場合はマルチプレイヤーの体験内の他のそれぞれのプレイヤーは異なる返答がNPC のテキスト欄に表示されます。
メッセージの送信にも同じことが当てはまります。送信されるメッセージに特に制限はありませんが、そのメッセージを使って何をするかが重要になります。
例えばクエストを起動するメッセージを送信するAsker のビヘイビアを設定することができますが、個人のプレイヤーのためのクエストを起動するためであり、グループのそれぞれのプレイヤーのクエストを起動するという意味ではないので同期をする必要はありません。
しかしAsset spawner(アセットスポナー)やVictory condition(ビクトリー条件)をトリガーするのにAsker のビヘイビアを使用するのは同期の問題が発生するので避けてください。
以下にあげる基本のガイドラインをデザインの参考にしてください。
Collision(コリジョン)の機能をもつ移動するアセットを追加もしくはスポーンさせないでください。(例:Basic Platform、gravity +collision のアセット、Citizen、Fighter、Prey、Doorsといった移動するNPCのビヘイビアなど)
アイテムを収集するCollect のクエストは使用しないでください。(シングルプレイヤーはクエストが始まっていなくても他の参加者のためにアイテムを収集することは可能です。)
バトル(戦闘など)に関連したものは作成及び使用できません。
Void のビヘイビアでは現在プレイヤーを倒すことはできません。
このようなデザインのポイントをおさえながら、楽しいマルチプレイヤー体験を制作していきましょう。次のページではソーシャルハブで使用できるビヘイビアやコンポーネントに焦点を当ててながら解説します。
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