🔹ゲームルール
Game Maker 0.10 に関するアップデート
本ページはGame Maker 0.10 の公開に合わせ、以下の最新情報を含めアップデートされています。
CTRL+CとCTRL+Vを使ってエクスポートとインポートができるようになりました。Math のルールではAdd/Subtract Number(数字の足し算、引き算)、Multiply Number(掛け算)、Add/Subtract Time(時間の足し引き)に変わって、より高度な計算ができるようになりました。
Key Input、Mouse Input、OnPlayerEntry、OnPlayerExit、Send Message、Set Player Name などのクリエイティブな可能性をより広げる新しいルールが導入されました。
アイコン、スロットサイズ、ダイナミックな表示・非表示の切替、改善されたバナーとポップアップでHUD が強化されました。
浮動小数点が使用できるようになりました。
ゲームルールに関するリソース
ゲームルールシステム
ゲームルールについて
ゲームルールシステムはGameplay のメニューにあるビジュアルスクリプティングのツールを指します。
数字、テキスト、時間、True/False などの値をゲームプレイのデザインに合わせて簡単に設定できます。
🔃 変数値の保存、変更、再使用
⚖️ 数値の比較
🎲 ランダムな数字の生成
⏱️ タイマーやストップウォッチの作成
ℹ️ プレイヤーの、ポップアップウィンドウ、バナーへの情報表示
ゲームルールを使って作れるもの
何もない状態からカスタムのメカニクスを制作したり、プリセットと呼ばれる既に設定されているゲームメカニクスを使用することもできます。プリセットに関しては以下のリンクよりご覧ください。(プリセットの種類は今後も追加される予定です。)
Collect Points(ポイント集め)
Time Trial(タイムトライアル)
Point Race(ポイントレース)
Combo(コンボ)
Hunger(ハンガー)
Poison(ポイズン)
Shop(ショップ)

ゲームルールの仕組み
ゲームルールシステムでは体験のグローバルメカニクスを設定、トラッキング、繋げることができます。
設定 一つ以上のルールを使ってルールセットを作成します。
ルールは設定した変数値や入力した数値を使用してアクションを起こします。
トラッキング ルールのアクションによって引き起こされた変数値への変更は再利用する時のために保存されます。 ローカル変数値(L)- 個人のプレイヤーをトラッキング グローバル変数値(G)-すべてのプレイヤーをトラッキング
繋げる ルールは受信(In)メッセージによってトリガーされ、以下とコミュニケーションをとるためにメッセージを送信(Out)します。
その他のルール
ビヘイビアとコンポーネント(オブジェクトロジック)
ゲームルールを使うとより面白いゲームプレイを制作できる可能性を広げたり、複雑なメカニクスをデザインするために効率的にオブジェクトロジック(ビヘイビアとコンポーネント)の機能を強化できます。This vastly
マルチプレイヤーゲーム
ルールセットをどのようにトリガーしたいか、どのように変数値をトラッキングしたいか、ゲームメカニクスに情報をどのように表示したいかに合わせてローカル変数値(L)とグローバル変数値(G)を使用しましょう。
ゲームルールウィンドウの操作
コントロール
✅ ゲームルールウィンドウを開く Gameplay のメニューからGame Rules のタブをクリックしてウィンドウを開きます。
❎ ゲームルールウィンドウを閉じる 右上のxをクリックしてウィンドウを閉じます。
🔲 ウィンドウを最大化/ 最小化する(右上)
最大化
最小化
🔍 ズームイン / ズームアウト
右上の虫眼鏡のアイコンをクリックしてズームイン / ズームアウトをします。
CTRL+ 🖱️ でマウスホイールを動かしてズームイン/ ズームアウトします。
↕️↔️ グリッドボードのパンニング
🖱️ マウスホイールをクリックして長押しします。
CTRL キーとWASD のキーを使ってパンニングします。
↩️↪️ 元に戻す / やり直す
CTRL+Z - 元に戻す
CTRL+Y - やり直す
ツール

1️⃣ 左側に表示されるアイランドメニューにはPresets(プリセット)、Rules(ルール)、Variables(変数値)などのメカニクスを作る機能があります。
2️⃣ グリッドボードはルールセットを設定する際に使用するメインスペースです。アイランドメニューからRules やPreset のオプションを使ってルールセットが追加されるまでは何も表示されません。
3️⃣ 左下のメーターはグリッドボードに追加されたルールの数を表しています。推奨される数以上のルールを使用することで体験のパフォーマンスに影響がある場合には警告が表示されます。(現時点では80以上のルールを設定すると警告が表示されます。)
パフォーマンスを最大限に引き出すには上限より少ない数のルールを使用して最適化することをお勧めします。


4️⃣ 右下のRules Hierarchy のドロップダウンでは以下の設定ができます:
体験のルールセットに含まれるルール
ルールやルールセットの複製
グリッドボード上にあるルールやルールセットにジャンプする
一つ以上のルールやルールセットのデバッグ機能を有効/無効にする
Rules(ルール)
Rules(ルール)ルールとは上から順番に実行していく一連のステップで、他のルールやオブジェクトのロジックとやり取りをすることができます。
ルールの種類
ルールにはMath(算数)、Time(時間)、Comparison(比較)、Change Variable Values(変数値の変更)、Game Screen(ゲーム画面)の5つがあります。それぞれのルールの種類をクリックするとそのルールに関するオプションが表示されます。
新たな可能性を広げたり、新しいメカニクスを作ることができるものから、複雑な問題を解決できる機能を備えたものまで様々な機能があります。
ルールの再使用
一度使用し終わったり、使うのを止めたルールセットはリセットされ、再度使用することができます。
ルールのリストから使用したいリストをクリックすると、グリッドボードに追加されます。(新しいルールセットの中に追加されます。)

赤でハイライトされたロジックボックスにはルールを有効にするために必要な情報を必ず入力してください。
ルールを使ったロジカルフロー
ロジックボックスはルールを上から下へと簡単なステップを踏みながら実行できるように分けて表示しています。
トリガー ルールは受信する(In)メッセージでトリガーされます。Message with Argument を受信した場合、アクションを実行するために必要な条件の値がロジックボックスに含まれている可能性があります。
変数値 0、1、または名前やタイプに分かれて設定されている複数の値を使用できます。
アクション 変数値を変更したり、数値を比較したり、プレイヤーのHUD に情報を表示するなどのアクションを実行するための順序を設定します。
Message to Stop the Rule(ルールを停止するメッセージ) ルールによっては他の受信(In)メッセージを使ってアクションを止めることができます。
アウトプット オプションであるメッセージの送信(Out)によって他のルールやオブジェクトのロジックがトリガーされることもあります。現時点ではこれらのメッセージはカスタムの条件を設定することはできません。

例: タイマーのルールを設定する
プレイヤーの視点 エリアに入るとドアが開きタイマーが表示され、中に入るまでの制限時間が表示されます。 再度エリアに入ってタイマーをもう一度スタートさせます。

タイマーのルールを使用したロジックフロー
トリガー - プレイヤーがエリアに入って検知されるとメッセージがルールに送信されます。
変数値 - タイマーを保存するために時間の変数値が使用されます。
アクション - タイマーが表示され、カウントダウンが始まります。
アウトプット - タイマーが0になるとメッセージが送信されドアが閉まります。
上記の一連の動きが終了するとルールはリセットされて再度トリガーできるようになります。
ルールのトリガー
ルールは受信したメッセージによってトリガーされ、以下の例のような様々な方法で行うことができます。(もっと見る)
オブジェクトを収集、破壊、スポーンしたり、オブジェクトとやり取りを行う
Message Broadcaster を使って遅延メッセージを繰り返し送る
Timed Events を使って、一連のイベントでのメッセージを送信する
異なるルールをトリガーするためにルールから送信される発信メッセージを使用する
Variables(変数値)
Variables(変数値)変数値の種類
現在は以下の種類の変数値が使用可能です。
🔢 Number(数値)- 整数の値(例:255)や浮動小数点値(例:25.5)
ショップ、スコア、ステータス、インベントリなど
🔤 Text(テキスト)- 短い文章
バナーやステータス、ロケーション、レベルなどのHUD のスロットに短いテキストを入力できます。
⏱️ Time(時間)浮動時間値
停止、一時停止、再開を使ったタイマーとストップウォッチを設定できます。
☯️ True/False - ブーリアン型変数値(2種類)
「もし」、「あるいは」の構造を使用して、ロジックを管理できます。
ローカル変数値とグローバル変数値
変数値をグローバルあるいはローカルに設定できます。
グローバル変数値は体験内のすべてのプレイヤーに同期させることができるため、マルチプレイヤーの体験内でスコアを設定する場合、すべてのプレイヤーが同じスコアになります。ゴールを共同でクリアする際に役立つ機能です。
ローカル変数値は同期されないためマルチプレイヤーの体験内でもすべてのプレイヤが異なる値になっています。
ルールのアクションを使ってローカル変数値を変更する場合、ルールをトリガーする受信(In)メッセージは直接プレイヤーのインタラクションに送信される必要があります。それによりプレイヤーのソースが送信されるメッセージに含まれていることを確認し、ゲームルールシステムがどのプレイヤーの変数値を変更するべきかがわかるようになっています。
ローカル変数値を変更するルールはプレイヤーの直接のインタラクションから送信される受信(In)メッセージによってトリガーされる必要があり、そのメッセージにはプレイヤーのソースを含んでいる必要があります。 それによってどのプレイヤーのインスタンスを変更するかをゲームルールに伝達できます。
変数値のウィンドウ
Variable をクリックしてウィンドウを開くと体験で使用できる様々な変数値のリストが表示されます。それぞれの変数値の右側にはG かLのタグが表示されていて、それぞれグローバル変数値(G)とローカル変数値(L)を指しています。
ここでは新たな変数値を追加することができ、既存の変数値を削除したり編集することもできます。リストには変数値の名前、グローバル変数値かローカル変数値か、種類(数字、時間、True/False、テキスト)が表示されます。変数値のリスト名は設定内使用されますが、変数値の設定のName の欄に入力する名前はプレイヤーのHUD(ヘッドアップディスプレイ)に表示されます。


ルールセット
ルールセットとは同じゲームメカニクスに使用するルールのグループを視覚的に見やすくまとめる方法を指します。
ルールセットにおけるルールの役割
ルールはルールセットとしてグループにすることができますが、トリガーされるとルールはそれぞれ個別にルールを行使します。
ルールセットに設定されているルールの順序によってロジックのフローが変わることはありません。
ルールの送信(Out)メッセージは同じルールセットまたは異なるルールセットにある他のルールをトリガーする可能性があります。
ルールによっては送信(Out)メッセージを送信しないものもあります。
例:
Preset をクリックしてCollect Point のルールセットをゲームプレイのメカニクスとして選択します。Collect Point のルールセットには2つの繋がっているルール(下記に赤で表示)とその他のルールとは関わりのない個別のルールが含まれています。

Presets(プリセット)
Presets(プリセット)プリセットとは既に構築されているルールセットを指し、よく使用されるゲームメカニクスをクリック一回でグリッドボードに追加したり、必要に応じてカスタマイズできます。
プリセットを追加する際、必要な変数値やメッセージは自動的に生成されます。
プリセットは左側のアイランドメニューのボタンからアクセス可能です。リストのPreset をクリックしてグリッドボードに追加します。
プリセットをカスタマイズして設定したり既存のオブジェクトのロジック(ビヘイビアやコンポーネント)を変更でき、プレイヤーがそのオブジェクトとやり取りして送信メッセージをトリガーするとロジックが機能します。

体験にプリセットを使用する
メッセージや変数値の確認
プリセットがグリッドボードに追加されると、オブジェクトから送信されるメッセージが設定通りにルールをトリガーするかを確認するためにオブジェクトやルールを修正する必要があります。
プリセットを使って作成した変数値を確認し、個人のプレイヤー向けのものはローカル(L)、すべてのプレイヤー向けのものにはグローバル(G)となっていることを確認します。
ルールをトリガーするメッセージの設定
ルールをトリガーするメッセージの送信方法は複数あり、その一部を以下にご紹介します。(もっと見る):
オブジェクトの収集、破壊、スポーン、オブジェクトとのインタラクション
Message Broadcaster を使って遅延メッセージを繰り返し送る
Timed Events を使って一連のイベントでメッセージを送信する
他のルールにある送信メッセージを使って異なるルールをトリガーする
デバッグ
メカニクスが希望通りに作動しない場合、特定のルールやルールセットをデバッグすることができます。f
ステップごとの解説:プリセットの設定
ゲームルールガイドのCollect Points(ポイント集め)のページより体験ロジックへのプリセットの設定方法をご覧ください。
ルールセットのエクスポートとインポート
CTRL+Cでルールセットのコピー、CTRL+Vでルールセットのペーストができます。その際にはメッセージも変数値も含まれた状態でコピーペーストされます。
生成されたテキストをシェア目的でNotepad のような外部ソースにペーストできます。
ルールセットを再使用するために他の体験にペーストできます。
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